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NHK囲碁講座テキスト

もっと的を絞って教えるべき。

(2015 May 1)

教え方が上手な先生の条件の一つとして「一つの授業に多くをつめこまない」というのがある。もっとできるようになってもらいたい、だからこれもこれも教えたい、覚えてもらいたい、と思うのは先生として当たり前。

しかし、そのような衝動にかられてもいかに取捨選択して「この授業で絶対に覚えてほしいこと」に的を絞って授業内容を組み立てることができるか。

小松英樹の講座は今までのところ、定石や布石を長々と説明するのに時間を多く費やしており、各問題のポイントが分かりづらい。

初段を目指すということでは去年やおととしと変わらないが、講座が急に難しく感じ始めている視聴者は少なくないだろう。特に囲碁を覚えたての初心者には星の定石を20手ぐらい延々見せられても頭に入ってくるはずがない。

先生が一つの問題にいろいろなポイントを詰め込みすぎているから、講座の最後にある戸島の「花の囲碁メモ」を聞いてもどんな内容を教わったのかパッとでてこない。