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NHK囲碁講座テキスト

張栩(ちょう う)

  • 台湾出身の棋士。棋力は囲碁界でトップを争う。嫁さんは囲碁棋士で、女流棋聖、女流本因坊、女流名人の三大タイトル全てを獲得したことがある小林泉美。義理の父も囲碁棋士で、棋聖八連覇、名人七連覇、碁聖六連覇、という偉業を成し遂げた囲碁界の重鎮、小林光一。
  • 目力がものすごい。張栩に睨まれたら多くの人が目を背けてしまうだろう。
  • 命をかけて戦いに挑む、などの殺気だったコメントを対局前に残したこともある。
  • 考慮時間に入ると、耳の下、顎付近の筋肉を速く動かしたり、指の関節をボキボキならしたりする癖がある。
  • 幼児向けに「よんろのご」をつくった。

以下、2014年10月の囲碁フォーカスより。

  • 平成の四天王とよばれた張栩。2009年に「大きな目標だった」という五冠を制し、2010年には史上二人目のグランドスラムを達成する。
  • 五冠を達成したあたりから感じていたそうだが「七冠を目指そうという気持ちはなかった」らしい。タイトル戦の連続の日々で体がぼろぼろ、命を削るような思いで戦っていた。
  • 2002年、張栩が22歳のとき9歳年下の井山と対戦。そのとき井山の強さに大きな驚きを感じた張栩は「いつかはやられるという予感はあった」。そしてその通り、2009年の名人戦で二十歳の井山に名人の座を奪われた。
  • 2013年には全タイトルを失う。負けるのは悔しいけど、どこかでこれでよかったという気持ちもあった。不本意な成績を重ねていくたびに自分の限界を感じていた。自分がリーダーとしてふさわしくないという思いもあった。
  • 日本囲碁界の次世代のリーダーとして、井山にならその責任を背負える。日本の囲碁界を彼に託すことができて嬉しい。
  • 現在の囲碁で布石は定石化していて、その中で戦っていくのが退屈な自分がいる。自分の個性を出せないで打つ囲碁が魅力的とは思えない。本来、碁はいろんな打ち方があるはず。自分が工夫して打ってきた碁は研究されて定石となってしまっている。 定石の先にいってみたい。自分にしかない碁の魅力を盤上で示していきたい。
  • 源になっているのは呉清源の新布石。(呉清源 新布石構想: 黒の打ち方 白の打ち方
子供でもパズル感覚で囲碁の力を養える。