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NHK囲碁講座テキスト

【序盤】どの石が重要なのか。 2014年9月5日 囲碁フォーカス

黒番。△の黒石。助けるならばどちらを助けるべきなのか。

どっちの石がより重要な石、すなわち「要石」なのか。水間によると、要石の基本条件は以下の3つ。

  • 相手の石を切っているか。
    • 相手の石を切っている石が複数ある場合、相手の石をより多く切っている石が要石となる。例題はこちら。
  • その石を助けることで、相手の石を不安定にさせることができるか。
  • その後に発展性があるか。次の楽しみがあるか。

このルールに従うと、要石はC15となる。すなわち正解は黒1でC14。これによって、黒は左辺への進入に成功。白地を荒らす余地はまだまだ多く残っている。黒はもう一方の△の石は「カス石」とみなし、助け出すようなことはしなくてもよい。

しかしながら白はそのカス石をけん制しないと黒に後々助け出されてしまうかもしれないので、白2ではH17。白にカス石の相手をさせた後、黒は黒3でM5と大場にまわる。