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NHK囲碁講座テキスト

【両ガカリ】相手の強い石につけて突破口を開く。 2015年4月24日 囲碁フォーカス

黒番。白がO17にカカリ、黒がK16にはさんで、白がR14に両ガカリした場面。

正解はQ14。「弱い石につけるな」という格言があるように、強い石にもたれながら自分の石を整えていくのが望ましい。 上辺のO17と右辺のR14、石の強弱を考えると、黒石2つ(K16、Q16)に挟まれている上辺の白1子のほうが右辺の白1子より弱い。だから上辺の白へのツケは不正解。

黒1でQ14にツケ、黒3でP14にノビ、そして白4で白が三々に入ってきたら、黒7のR13までがツケノビ定石。こうすることで後々打ちやすくなる、と小松先生が言っていた。

ちなみに、弱い方の石(O17)につけた場合。黒7でN15にマゲを打つと、その後は白10まで黒は段違いとなり上辺で黒1子が取り残されてしまう。裂かれ形。 よって、黒7ではN14がよいが、白8でR11に二間ビラキされると黒は上辺も右辺も白に打たれてしまい面白くない。これが弱い石につけてしまった当然の成り行き。

さらに、黒1では中央に向かうことも考えられるが、そのあと白2で三々に入ってきたら、黒はハサミのある方、つまり自分の援軍がいるほうからおさえる。 よって黒3はQ17がよい。その後、黒5でP13のトビはあまいので、Q13にカケがよい。