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NHK囲碁講座テキスト

【布石】小林流。近いカカリには挟んで戦う。 2015年6月5日 囲碁フォーカス

まず右上の星と右下の小目を打って、次に左下の星の白石にかかって下辺の星に大きくひらく。この黒4子が小林流。入ってきた白を4対1で攻める中国流に似ているが、小林流の場合は右辺の星に石がない。

下辺の星にある石を攻めに役立てて、足早に陣地を拡大していくのが小林流。

白1で一間高ガカリならば、黒2はQ8に二間高バサミとして、積極的に白を攻めるのがよい。そのあと黒6ではN4にノゾキ。白7ではN5につぐしかない。その結果、黒は右辺のQ11に二間ビラキ。

白1でコゲイマガカリの場合も、黒2のQ8への二間高バサミは変わらない。白3で二間トビなら黒4でP5がよい。そのあと黒12で右辺のQ10への一間ビラキが足早の一手。

下辺の星に黒石があるおかげで、黒12でN5として白石をかかえなくても大丈夫。逆にいえば、その援軍がないなら黒12で白石をかかえるのは絶対で、右辺にまわることはできない。