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NHK囲碁講座テキスト

【スベリへの対応】両側から隅に閉じ込められないように。 2015年8月21日 囲碁フォーカス

右下。黒がS4にすべった局面。白番。

正解はL3への二間ビラキ。これは黒からM3にいっぱいにつめられて右下の白石を攻められるのを未然に防ぐもの。右辺上寄りの黒は安定しているので、黒はそのような打ち方ができる。

また、後々白から右辺に打ち込んだとき、黒がR6から一間トビで中央に進出してくることが予想されるが、その場合にL3の二間ビラキは安定していて攻めの対象にはなりにくいのも正解の理由。

もし白1でR3と三々に入ると、上記のように黒2ではM3が予想され、白は隅で生きることを余儀なくされ窮屈。

黒4でD5と補強されたあとに、例えば右辺のR8に白が打ち込んだとしても黒に一間トビで中央に出られれば、下辺から左辺にかけての黒の巨大模様が出現し、白はおおいに不満。

白1で下辺の星(K4)だと後々の黒からのM3などへの打ち込みが気になる。