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NHK囲碁講座テキスト

【石の強弱】自分の石が弱ければサバキを選択。 2015年9月11日 囲碁フォーカス

黒がR11に打ち込んだ局面。白番。

正解はR16のツケ。

「サバキはツケから」という格言があるように、ツケは自分の石が弱いときにサバキの手段として使われる。

白3子の右辺に後から入ってきたR11の黒。一見すると弱そうだが、右上の黒2子(Q16、O17)がしっかりしていることもあって、実は結構強い。

結果として、R14の白1子が弱体化してしまっている。この力関係を黒がR11に打ち込まれたときに理解することが必要。

R14の白石は弱くなってしまったので、相手陣地内で上手にさばく、という考えに切り替える。よって白1でR16のツケ。黒2でR17なら白3でS17へ二段バネ。黒4でQ17にツギなら白5でS15となり右上の白は生き。

右上の白は死ぬ心配がなくなったので、今度は打ち込んだR16の黒石が弱くなった。逃げるしかないので黒6でP11へ一間トビとなる。