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NHK囲碁講座テキスト

【厚みの対応】相手模様を制限しながら模様を広げる。 2015年9月4日 囲碁フォーカス

黒番。

模様を広げるときは黒と白の模様の接点を見逃してはいけない。

正解はE7のカケ。この問題ではその辺りが「模様の接点」。そのあと白6まで白は喜んで四線を這うが、黒7でK14にボウシとなると、中央から右辺、下辺へと雄大な黒模様が出現し、黒優勢。

もし、右辺から中央へ広げようと黒1で単に上辺にボウシ(k14)を打つと、白2でF7にケイマと模様の接点に打たれて、そのあと白14まで白に中央へ入り込まれてしまう。

問題にあるような石の配置が左下で見られる場合、黒1でC8の一間ジマリは急所。しかし、今回の問題では不正解。そのあと白4まで下辺の黒模様が消されてしまうのがその理由。

ちなみに、右辺と下辺の黒模様はどちらが価値が大きいのか。答えは下辺。右辺は裾空き(S8)。裾空きは価値が小さいので、右辺の黒模様は重要視せず下辺の黒模様を大事にする。