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NHK囲碁講座テキスト

【辺の死活】ナカデを避けながら先手で大場へ。 2015年12月18日 囲碁フォーカス

黒番。白に包囲された下辺の黒が二眼を作るための一手。

正解はE3。白2でD1と攻められても最終的には黒9のH1までとなり、曲がり四目で黒は生きることができる。

しかし、これでは満点ではないと講師の林は言う。理由は黒が後手になるから。下辺は生きたものの、白10でC14と左辺の黒一子を攻められては厳しい。

E3の前に打つべきところがある。それはK3。黒に対する攻めを継続するために白2ではL2とつぐことが予想されるので、その後に黒3でE3にまわるのがよい。

黒にL4に跳ね出されると白三子(K2、L2、L3)が危ないので白4ではM5などの手が予想される。黒は下辺が生きているとわかっていれば、黒5で左上などの大場にまわることができる。

不正解はE2。白2でH1に置かれてそのあと白6まで、ナカデで殺されてしまう。