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NHK囲碁講座テキスト

【模様を広げる】石の補強にケイマは適さない。 2015年3月6日 囲碁フォーカス

黒番。模様を広げていきたいが、どこから手をつけるべきか。

正解はN16。相手の石にぴったりとつけてどんどん押していくのがよい。相手がノビたらさらに押していく。三線にある相手の石は固めていって構わない。

その後白4でR8と打ち込んできたら、黒は位の高い陣地が荒らされないように守る。すなわち今回では右辺の上。よって黒5では鉄柱のR10。

大模様を張ってそれがそのまま地になり大勝できれば気分はいいが、必ず打ち込まれる。打ち込まれたとき、どちらを囲うかを間違ってはいけない。最後は細かく勝つ、ということを目標にコツコツ打つ。

やってはいけないのが黒1でM15のケイマ。ケイマは相手の石を攻めるために使われるが、今は相手を攻める状況ではない。また、攻める前提として自分の石が強くなっていなければならないが、右辺の黒石はまだまだ弱い。

黒1でM15の後、白8(P14)まで、白はツケコシ(N15)かデギリ(Q16)によって、上辺の黒を切断しようとしている。