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NHK囲碁講座テキスト

棋士200人が選んだ語り継ぎたい妙手・名手 第2位 本因坊秀栄

白:本因坊秀栄 / 黒:田村保寿

明治28年(1895年)の対局。白が△とハネ、黒が△と切った後の白番。ここで白はゲタでとられていると思われた1子を動かす。この手がプロ棋士が語り継ぎたい名手。

これによって死んでいたであろう左辺の白5子が生還することとなる。黒2でD7なら白3でE9にノゾキ。黒4でE8なら、白5でG11にハネ。すると黒3子(E12、F12、G12)は逃げられない。一方、黒2でE8なら白3でC6とアタリ。

黒4でD7なら白5でB8となり、左辺の白5子をほとんど連絡させることに成功する。ちなみにどのように左辺の白石がわたっているのか。解説していた石田二十四世本因坊によれば、白からのA10が先手、というのが理由。