いござんまい。囲碁入門から実戦で使える手筋まで。 サイト内注意事項
NHK囲碁講座テキスト

王立誠 (おう りっせい)

  • 七歳で囲碁を始めて、12歳で台湾から来日。入段してから二段になるまで、二年半以上かかった。
  • 「自分の碁を作らなければならない」とある人から言われ、それからは辛(から)く辛く打つようになり勝率も上がっていった。
  • 34、5歳の時に呉先生に自分の碁をみてもらった。 呉先生のすごさ。それは、対局で自分が一生懸命考えて打った手を呉先生は瞬時に「ここはこう打つべきだ」と教えてくれること。
  • 1995年、挑戦者としてむかえた43期王座戦は呉清源から教えてもらった新しい布石を試す良い機会だったらしい。趙治勲に三連勝し、36歳で王座を獲得。
  • 第2回世界棋王戦。5局目の前日、その日は休みの日だったが、めまいがしたので病院にいくと、突発性難聴と診断される。 すぐ入院するか日本に帰るよう医師から言われるが、第5局に強行出場。そして優勝を飾った。
  • 序盤はぼーっとしていたが、午後になってどんどん元気になっていったらしい。対局が終わった後も全然平気だった。 表彰式も出た。しかしその2時間後ぐらい、体はもう限界に達していた。具合は急激に悪くなったようだ。
  • 打っている最中は病気のことは大丈夫になっていた。すごくいい状態で打てていた。無の世界。精神力がその病気を抑えたのだろうか。
  • 「逆転の立誠」の異名をもつ。持久力の賜物。王自身は、序盤が下手で、そこから必死になって難しく打っているうちに相手が疲れてミスをしてくれる、と分析していた。
  • 戦いの碁をしたい。攻めて勝ったほうがかっこいい、と王は言う。
  • 最近の王は気楽に碁を楽しみたいらしい。しかし同期の「覚さん、山城さん」なども頑張っているので、もうちょっと頑張ってみようと思っているようだ。

(2015年1月の囲碁フォーカスより)